ていねい書店

ぬくぬく
「ない」にもちゃんと、ストーリーがある。

今日、たまたま朝早くに家を出た。
いつものガヤガヤとした賑わいがない、静かな商店街を歩く。

普段は人通りが多くて気づかなかったけど
この街って、こんなにキレイだったんだな。

新しい店ができたとか、旬の野菜が並んでるとか
目の前に「ある」ものに心動くことはあっても、
当たり前になっている景色の中には、
きっと気づけていないことがたくさんある。

そんなことを、
ゴミひとつ落ちていない道を見て思った。

そこにあるもの、そこにないもの。
すべての背景を想像するのは難しいけれど
どんなものにもきっと、ストーリーがあるんだと思う。

言葉:榎本ひより
イラスト:許育誠

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奇跡の上に、立っている。
速度には、気持ちが隠れてる。
大切だから、そっと手放す。
白黒ではなく、心地よさ。
誰かに照らされる、そんな輝き方もある。