
「あれ?こんな飾り付けだったっけ?」
行きつけのお店の中が、いつのまにか秋色の装いに。
かぼちゃの飾り付けを見て、もうすくハロウィンかぁと思い出す。
数年前から、イベント好きの友達に誘われて、この時期には仮装して家飲み会をするようになった。
ハロウィンって不思議だよなあ。
いつもだったら着ないような服でも、 “仮装”という名目があるだけで、ノリノリで着れてしまう。
普段は控えめな自分も、ちょっとだけ大胆になれる。
「こんなの、似合うのかな?」って笑っていた衣装も、気づけば「けっこう似合うかも」って、気に入っていたり。
そわそわして落ち着かなかったこの就活用のスーツも、少しずつ馴染んできたような気がする。
もう仮装じゃないってことなのかな。
思い切って袖を通したからこそ、気づけた新しい自分。
そんなふうに、いくつもの“仮装”を重ねながら、 ぼくの可能性は広がっていくんだ。
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