
背伸びをするな。
カッコつけるな。
──そんな説教くさい言葉は聞き飽きた。
「ありのまま」や「自分らしさ」を
押しつけられても、胸は踊らない。
だから今日も
届きそうにない天井へ腕を伸ばす。
読み方も知らない英語の歌詞を叫んで歌う。
苦手意識にまみれたスポーツだって
誰よりも長くボールを触って、コートを走る。
背伸びとは、偽りじゃない。
“等身大”のその先へ踏み出すこと。
できないを、できるに書き換える。
不得意を、得意と呼び変える。
たとえ笑われても、好きでい続ける。
やがてきっと訪れる。
胸を張って「これが僕だ!」と言える日が。
僕自身の一部になる日が。
だから今日も、思いきり背伸びして、
無様でも最高に、カッコつけて進む。
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